超音波、心電図、動脈硬化指標など統合システム化

超音波、心電図、動脈硬化指標など統合システム化

ワイヤレス 携帯 連続 動脈硬化指標

2013年12月2日月曜日

診療ガイドラインはパソコンやスマートフォンなどで閲覧する

 孫氏によると、今や診療ガイドラインはパソコンやスマートフォンなどで閲覧することが当たり前の時代で、そのポイントをまとめている情報サイトも無数にある。特に、複数の疾患を持つ高齢者を診る場合などは、複数の専門分野の知識にすぐアクセスして診療に生かすことが求められる。医師が必要とする情報に一早くたどり着くためのITリテラシーは必須と言える。 情報収集の主流はMLからfacebookへ  特に重要性が増していると孫氏が考えているのは、「facebook」などの実名制SNSだ。これまで、医師同士の情報共有はメーリングリスト(ML)の活用が主流だったが、ML参加者のプロフィールを全て把握することは難しい。「MLは『こんなことを聞いてもいいのか?』と敷居が高い。MLの原型は手紙で、文面や文体にも気を使わないといけないし、最初のあいさつも必要だ。一方、Facebookは携帯電話のメールに近く、しかも参加者の顔が見えるから気軽に投稿できるため、情報共有する内容も幅広く、回転も早い」(孫氏)。  現在、特定の人が参加できるfacebookのコミュニティ「グループ」で、孫氏は医療、介護、地域社会、多業種イノベーション、教育などの分野を中心に50グループ程度に所属。そのうち、医師としての学びを軸とした「グループ」は「FB家庭医/総合医会」「ジェネラリストの未来」「イギリスのプライマリ・ケア」「東京大学プライマリ・ケア研究会」「日本プライマリ・ケア連合学会若手医師部会SNS」など約20で、MLからグループへ医師としての学びの場を移した。 診療の相談にも活用  「グループ」は、診察における重要な情報収集メディアとしても活躍している。  例えば、ワクチン接種スケジュールで迷った場合。ワクチンは種類が多い上に追加接種が遅れたときの対処などは大変複雑。外来診療の現場で時間がない時、孫氏が「グループ」に質問を投稿すると、早い時だと10分以内にガイドラインの情報や信頼できる医師からのコメントが返ってくる。また、難しい精神疾患の患者に標準治療が効かない場合、別のグループへ症状や状況を書き込むと、質の高い情報がすぐに入手できるなどのメリットをこれまで経験しているという。しかし、そうした情報の記入の上では、医療従事者のみが参加しているクローズドなグループとはいえ、個人情報が漏れないような細心の注意が必要とのことだ。 全国に広がるリアルとネットの中間の場  臨床現場の医師としての役割以外でも、facebookがその可能性を広がりつつある。 みんくるカフェの様子。  孫氏は、市民と医療者が対話する場として「みんくるカフェ」を約3年前から月1回の頻度で開催、地域の健康を促進するヘルスプロモーション活動に取り組んでいる(みんくるプロデュースのホームページはこちら)。「家庭医をやっていて医療の限界を感じ、市民の健康増進・疾病予防に力を割いた方が圧倒的に効率的」と感じたためだ。この活動について、医療従事者の理解が得られるかどうか、「みんくるカフェ」をやりたい人に向けてファシリテーター育成講座を開いたところ、「病院や診療所で働いているだけで、不完全燃焼している医療従事者」(孫氏)のニーズが高く、瞬く間に賛同者を得て、東京を拠点とした孫氏の活動は、埼玉、島根、広島、仙台、長野へと広がっていった。  「みんくるカフェ」に参加した人は、累計約800人。facebookの「グループ」は1000人規模になっていて、参加した人の感想、各地での開催報告などがfacebookを通じて共有、広まっている。ファシリテーター専用のグループでは、ファシリテーションのコツや場作りに有益な情報などが日々、共有されている。「facebookがなければ、全国的に広がることはなかった」。  孫氏が医師として診察に当たるのは週1回。大学での医学生向け医学教育、「みんくるカフェ」の活動と“三足のわらじ”を履く。「オープン」がキーワードになったインターネットの“つながり社会”時代の医師の理想像を、模索し続けている。孫氏は今、「医師、患者の立場を問わず、様々な医療情報が手に入れられるようになった。一方、『ネットの情報は信頼性がない』との懸念は付きまとう。『みんくるカフェ』のように“半分リアルで半分ネット”のような中間的な場が増えると、医療者と市民の相互理解がもっと進むだろう」と考えている。

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